勃起不全(ED)の治療は内服薬だけではありません。原因、心血管系の安全性、服薬状況と本人の希望を確認し、泌尿器科医と方法を選びます。
要点:生活習慣の見直し、心理的支援、PDE5阻害薬、陰茎海綿体注射、陰圧式補助具などが選択肢です。衝撃波の根拠は対象を限定して検討する必要があり、テストステロン補充は欠乏が確認された場合に限ります。静脈手術は通常の選択肢ではありません。
治療前には何を調べますか?

症状の経過、朝の勃起、性欲、睡眠、ストレス、持病、喫煙、服薬を確認します。必要に応じて血糖、脂質、朝のテストステロンを調べます。初診から全員に陰茎血流超音波検査が必要なわけではありません。
EDは心血管リスクと関連することがあります。胸痛、労作時の息切れ、心疾患がある場合は性行為や薬の安全性を確認し、急な胸痛は緊急受診してください。
勃起不全の治療法はどう比較しますか?

原因、安全性、操作への希望、パートナーとの事情に応じて複数の方法を組み合わせる場合もあります。下表は相談のための目安であり、全員が同じ順番で試すものではありません。
| 方法 | 相談する場面 | 制限・リスク |
|---|---|---|
| 生活改善と心理支援 | 睡眠、喫煙、ストレス、持病に課題がある | 継続が必要で身体的原因の評価も必要 |
| PDE5阻害薬 | 心血管と服薬の安全性を確認した後 | 性的刺激が必要、硝酸薬と併用不可 |
| 注射・陰圧式補助具 | 内服が不適または不十分 | 操作、痛み、内出血 |
| 低出力衝撃波 | 血管性EDの一部で不確実性を説明した後 | 根拠と推奨は限定的 |
| 陰茎プロステーシス | 他の方法が適さない場合など | 感染、故障、手術 |
内服薬と陰茎海綿体注射はいつ使いますか?
シルデナフィルやタダラフィルなどのPDE5阻害薬は性的刺激があるときの勃起を助けます。服用時間、食事の影響、副作用は薬ごとに異なります。初回に十分な反応がなくても自己判断で増量しないでください。
硝酸薬、亜硝酸薬、リオシグアトとの併用は避けます。内服が合わない場合などは陰茎海綿体注射を検討しますが、痛み、内出血、勃起が長く続くリスクがあり、医師の指導が必要です。
ホルモン、陰圧式補助具、衝撃波の限界は?
テストステロン補充は症状と適切な再検査で欠乏が確認された場合に検討します。妊娠を希望する場合は必ず伝えてください。陰圧式補助具は薬を使わない方法ですが、痛みや内出血、締め付けリングの使用時間に注意します。
低出力衝撃波は血管性EDの一部で小さな改善が示されることがありますが、装置や治療法が統一されていません。欧州の推奨は限定的で、米国の指針は研究段階と位置付けています。費用と不確実性も確認しましょう。
手術を検討するのはどのような場合ですか?
ほかの治療が適さない、または十分でない場合、陰茎プロステーシスを相談できます。感染、器械の故障、再手術、創部のケアと通院について説明を受けてください。
陰茎静脈結紮・切除は一般的なED治療ではありません。欧州の指針は長期成績が不良なため静脈結紮を推奨していません。提案された場合は検査根拠、代替策、結果の不確実性を確認してください。
いつ受診し、何を準備すればよいですか?
症状が繰り返す、悪化する、生活や関係に影響する場合は泌尿器科で相談してください。一定の月数まで待つ必要はありません。服薬、持病、症状の経過、試した治療を記録すると役立ちます。
治療の判断は泌尿器科医による対面での個別評価が必要です。
勃起不全の診療案内 · EAU guideline · AUA guideline
いいえ。生活改善、心理支援、薬、器具などから原因と安全性に合わせて選びます。
そうとは限りません。服用のタイミングや刺激、食事、原因が関係します。自己判断で増量せず医師に相談してください。
一律には言えません。根拠には限界があり、対象により結果も異なるため医師と相談します。
一般的な治療ではありません。長期成績や代替法について十分な説明を受けてください。
困難が繰り返す、悪化する、生活に影響する場合は相談してください。急な胸痛は緊急受診が必要です。
泌尿器科医からのアドバイス
- 心血管・代謝の健康、服薬、心理面を一緒に確認しましょう。
- 出所不明の精力剤や自己判断での増量は避けてください。
- 各治療の利点、限界、通院の必要性を確認しましょう。
治療は泌尿器科医が対面で個別に評価して決めます。